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FC今治高校2年生 圧倒的な自然と出会う 晩秋の森で暮らそう①

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FC今治高校2年生 圧倒的な自然と出会う 晩秋の森で暮らそう①

FC今治高校里山校(通称:FCI)2年生のヒューマンディベロップメントプログラム(通称:HDP)が10月15日(水)より始まりました。

1年生のときに共にお遍路を歩いた生徒たちと、1年ぶりの授業での再会です。FCIに入学してから1年半の歳月が過ぎ、これから1年半かけて卒業へと向かって歩み出す彼らに、2年生のHDP授業はどのように映り、どんなことが彼らにとって、これからの長い人生の中に影響を与えるのか、私たちとしてもとても楽しみです。

2年生の授業は2つのステージに分かれています。

First Stage 『晩秋の森で暮らそう』
Second Stage 『幻冬の新潟の雪の中で暮らそう』

10月からのFirst Stageでは、ヒトという動物が遥か昔、森の中で暮らしていた、その確認。そこかしこに散りばめられるように存在する不便を通じて、自ら考えて行動し「生きる知恵」に変えていく時間です。

朝からシトシト雨が降る中、森のフィールドへ向かいます。バスを降りて、しっとり濡れた森の道を抜けていくと、目の前には広がるのは「ぼうしろの森」。野外活動の広場として使われています。

昨年の秋、大雨の影響で流れ出た大量の流木を前に、森林の在り方がヒト都合であると、100ミリの大雨には耐えられない状況になっている。街では小さな冠水でも、森の奥では徐々に壊れていくものがある。「自然災害は、ここ今治でも徐々に足元まで近づいている」ということを感じながら、ぼうしろの森を目指しました。

ぼうしろの森に着くと、リフレクションシートを使って、「今までの自分」を静かに振り返ります。

「これまでの人生で『心から達成感を感じた瞬間』はどんなときだった?」「『挫折や後悔』を強く覚えている出来事は?そこから得た学びは?」いくつかのテーマをもとに、17年間の生命と向き合う時間。その後、小さなグループに、話せる題材を自らピックアップし、互いの軌跡を通じて『今までの時間』を共有します。

仲間のそんな背景があったことを知ったり、共感できたことに出会ったり。言葉にすることで消化したはずの自分の様々な点、『今まで』『今』『これから』が、いつしか静かに繋がっていくことになると思います。

予報とは裏腹に雨は止むことなく、自ら火を起こしご飯を作り上げる時間が始まります。お米1合という目安を自らの身体を使って計測し、自らの食べる量を知り、米と水の関係を調整、その後、火を起こす作業に向き合います。

雨の中での火起こし。深く火が起きる原理と本質を見抜かなければ火を焚くことはできません。火が起きないということはご飯が食べられないということを指します。支給されたのは、マッチ5本と自然素材のみ。知識を手にいれ、考えられる全てを駆使し、小さな竈門に向き合ってマッチをするのですが、プロセスは様々です。なかなか思い切ってマッチを擦れないもの。シバや粗朶を丁寧に組み込むもの。勢いよく5本のマッチを擦って、マッチを失うもの。

どのプロセスを踏んでも結果として誰一人として火を起こすことができませんでした。火が起きなければ、一食のご飯が食べられない。たったそれだけのことですが、思考をさらに柔軟にし、影響しあう全てを見回し、物事は「できること」「あるものを全て使ってやる」意味を体感できたのではないかと思います。*物事を根本から見直し、構造を再構築することで、この状況を打開する鍵になる。

午後の時間は、「ナイフを使う」「紐を結いる」時間。高校生になると調理もできるので、刃物に対しての抵抗感は少ないです。しかし、安全安心環境から飛び出て刃物を使うということは身体を理解することが欠かせません。何処を怪我すれば致命傷なのか、どう支え、どう動かすか。安全と危険の境界線を自分の身体で学びます。来週使う、魚焼きの串を自ら削りながら、道具を使うということの意味を、手と心で確かめました。

ロープワークでは、「結ぶ」と「解く」はセットであることを軸に、ただ目的を果たすために結ぶのではなく、「結」という言葉に相応しく、理解したものが自然と理解していないものへ「結び」を手解きする姿が印象的でした。

森での時間はあっという間に過ぎ、いつの間にか止んだ雨の森を見上げながらの下山となりました。来週もまた、ぼうしろの森での活動を通じて「生きる」時間に共に向き合います。

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