FC今治高校2年生 圧倒的な自然と出会う 晩秋の森で暮らそう②
FC今治高校里山校(通称:FCI)2年生のヒューマンディベロップメントプログラム(通称:HDP)が10月15日(水)よりはじまりました。
2年生の授業は2つのステージに分かれています。
First Stage 『晩秋の森で暮らそう』
Second Stage 『幻冬の新潟の雪の中で暮らそう』
10月からのFirst Stageでは、ヒトという動物が遥か昔、森の中で暮らしていた、その確認。そこかしこに散りばめられるように存在する不便を通じて、自ら考えて行動し「生きる知恵」に変えていく時間です。
先週の授業の様子はこちらから
今週の授業も朝からシトシト雨が降り、森の中には冷たい風が入り込み、気温はおよそ13℃ほどで、肌寒い中での授業となりました。夏も暑かったし、秋がなく、急激の気温低下なので体感はそれ以下だったかなと。一歩、森の中に足を踏み入れると、その環境下でも動植物の息遣いをそれとなく感じる。この雨や風に打たれても、生まれたときからあるがままの自然の変化に適応し、過ごしている動植物を考えると「寒い」「冷たい」「辛い」etc…と、感じるヒトだからこそ知恵を使い、生き抜くために模索し、実行し続けた結果が、アフリカで人が生まれ南米、そしてハワイを含む島々まで移動域を広げることができた。「ヒトは知恵を使い切ることで、まだまだ可能性を広げることができるんだよ」という話をしながら、ぼうしろの森へと進みました。
今回の授業は、11月に行う『晩秋の森で暮らそう』の実践のための最後のフィールドワーク。前回は“ひとりで火を起こす”ことに向き合いましたが、今回は“チームで暮らす”時間を想定します。
火を起こし、水を濾過し、米を用意し、竈門を作り、薪を拾い、魚を捌き、保存食を作る。午前中に全てをやるわけですが、なかなか思うように進まず、ようやくいただきます」が言えたのは13時を過ぎてからでした。
ただ単純に“食べる”ということですが、これに注ぐ時間は1日の時の流れで、いつもは誰かが食事を作ってくれて、その空いた時間で学びや遊び、自分にとっての有意義な時間として置き換わっている。その両者の時間が、対価として入れ替わっている。生きるための行為『食べる』が常に誰かの行為によって支えられ、その支えに対して使っている自らの時間を、今一度考えることで“生きる本質”が見える部分もあるのではないかなと。
そんな話を数人の生徒と交わすわけですが、山で食事を作ること、そのものが実はとても楽しく、自らの初めての体験を通じて、普段の生活を少し照らし合わせ、非日常の体験は、日常の活力の一躍を担うと同時に、日常の在り方、過ごし方に対して、そっと何かを投げかけてくれていると思うのです。
実際、この授業は不完全で予定していた全てのプログラムを終了することはできませんでした。よって不完全のまま、11月『晩秋の森で暮らそう』のチャレンジに入ります。でも、おぢちゃんは思うのです。不完全でチャレンジすることで“知恵”が生まれるって。
仲間と暮らし、一人で森で過ごす時間の中で生まれる「ああしてみよう!」「こうしよう!」こそが、知恵のはじまりなんだよ。
全ての情報と技術を手に入れてから本番を迎えるのは、時としてただの確認作業になってしまうんだよ。型と本質を身体に押さえ込み、型を破るためにも学ぶ時間をどう楽しめるか、おぢちゃんはとても楽しみにしています。
『今まで』を振り返りつつ、『今』に向き合い『これから』を形成していく森の時間は、“不便”だけれど決して“不自由”なわけじゃない。そんな想いを心の中で持ちつつ、今日も下山する頃には雨が止みました。来週は『準備』の時間です。ああ楽しみ♪
全体の真ん中に流れる芯のようなもの。それは自然の摂理。
がってん