【報告】FC今治高校 1年生 四国巡礼チャレンジウォーク Dチーム
■四国巡礼チャレンジウォークとは?
FC今治高校里山校の授業として、しまなみ野外学校が担当。四国八十八ヶ所霊場の遍路区間約1400キロを分け、毎年1年生が班ごとに歩いて後輩へとバトンを繋いでいきます。2024年の開校以来、生きる力を育む野外体験教育として実施され、今年で3年がかりの結願を迎えます。
1日目
D班のお遍路がスタートしました!
朝10時に出発。天気はくもり、ときどき雨。ただ、元気なチーム!見えないはずの太陽が光るように感じた。それぐらいずーっと喋ってる(笑)
今日は目的地の宇和島市内まで7時間ほど歩いた。歩いてみての反応は人それぞれ。
・中学のサッカーの方が楽かも!
・前日に足を怪我してしまって、、でも頑張る!
・到着した瞬間zzz
側から見たら、歩くだけのように見えるこの時間。そうでは無いと思う。この旅は4月から半年間の計画で作られたもの。誰と歩くか、どこを歩くか、どんな旅にしたいか。生徒が考える。だからこそ、今日のチームの明るさは生まれてると思うし、それぞれの個性が活きてる気がする。
後尾を歩いている時、生徒と話した。「このお遍路をやり切る先に新しい自分に会える気がする。だから頑張る!」と。
それぞれの胸のうちにはどんな想いがあるんだろうな。そして、明日はどんな1日になるだろう!一歩一歩進んでこう!
ps. 島原かまぼこのかまぼこを頂いたり、宇和島市青少年センターでキッチンを使わせてもらったり、地域に愛されながら進んでます。ありがとうございます!
2日目
沢山泣いた日、チームになった日。
朝5時からこの日は始まる。朝ごはんを作り出発するも寝れなかった子も多く、疲れを感じる。
今日の予定はお寺を巡ったり宇和島名物のタイを食べたりと盛りだくさん。夕方、キャンプ場に着いたのも予定5分前と、ドタドタとしていた。
そんな中、ある子が僕に話してきた。「体力的にも、気持ち的にも限界です。」と。離脱を望む仲間を前に、チーム全員で話し合うことにした。沢山ぶつかった。その度、涙する。
思えば、この班はぶつかり合うことは無かった気がする。相手の気持ちなんて話合いをしてみないとわからない。今の気持ちを互いにぶつけ合う。話し合いが終わったのは夜22時。振り絞った。話す前より良い顔していた。
この瞬間に、【仲間】への一歩が進んだんだと思う。人は一人で生きてけない。けど、仲間はここにいる。それをみんなで噛み締めた夜だった。
3日目
今日は、山を越える日。なかなかハードな一日になりそうです。。ということで……
男子数名が朝4時に起床。まだみんなが眠っている中、ごはんを作り始めました。就寝は23時頃だったので、さすがに眠いはずなのに……
このチーム、とにかく元気!元気!朝4時半頃から大騒ぎ。結局、みんな起きてきました(笑)日中も、溜まった疲れを吹き飛ばすかのように、ずーーっと喋ってる(笑)でも、そんな「元気さ」にも、少しずつ変化を感じています。
最初の頃は、人が話している時にもはしゃいだり、「楽しければいいじゃん!」という空気が強かったように思う。それが今は、なんだか「あたたかい元気さ」になってきた。人を思いやる空気が、少しずつ増えてきたのかな。
心が折れそうな時には支え合い、夜にはお互いの気持ちを伝え合い、歩きながら、くだらないことで笑わせ合う。そんな時間を重ねる中で、「自分が楽しむ」だけじゃなく、「相手を大切にする」という気持ちが、少しずつ実ってくのかな。
夜ごはんの準備でも、それぞれが自分にできることを一生懸命頑張っていました。「ちゃんと仕事をしていること」が素晴らしいのではなくて、その先にある、「誰かを思いやれる心」に変化していること。それが、何より素敵だなと思います。
この子たちは、何者にでもなれる。今日、改めてそう感じました。料理を頑張るみんなの姿を横目に、この一瞬を噛み締める。ずっとこの時間が続けばいいのになぁ。
4日目
朝4時。まだ暗い中で一日が始まりました。「寒くてあまり眠れなかった」という子もいましたが、山の近くで見た星空は、それを忘れるほど綺麗だったそうです。
朝ごはんを作り、今日も歩き始めました。天気は晴れ。気温は30℃近くまで上がる予報。これまで曇りや雨の日が多かった分、晴れたことは嬉しい。
でも、今日の行程は5日間の中で一番距離も長いだけに、暑さにも堪える。歩き始めてしばらくすると、少しずつ疲れが見えてきました。睡眠不足。暑さ。ここまで積み重なった疲労。休憩に入ると、座ったまま眠ってしまう子もいました。
それでも、歩く。「最後までやりきろう!」そんな言葉を掛け合いながら、一歩ずつ進みます。中盤になると、足を引きずりながら歩く姿も。それでも誰も途中でやめようとはしませんでした。
山を登り終え、ようやくお昼ごはん。正直、午前中は「午後、大丈夫かな」と少し心配していました。ところが、お昼ごはんを食べ終わると、見違えるほど元気に!やっぱり、食べることは大事ですね。笑
そこからまた歩き始め、最後は全員で今日の宿泊場所へ。ドタドタになりながらも、無事にゴールしました。「今日もやりきった!」そんな達成感をみんなで感じながら、久しぶりのお風呂へ向かいました。
午後の振り返りでは、「振り返りは僕たちで考えます」という言葉も。これまでは誰かに声を掛けられて動いていた場面も、時間はかかりますが自分たちで考えて動けるようになってきました。歩く距離だけではなく、チームとしても少しずつ前に進んでいます。
明日は、いよいよ最終日。ここまで来たら、あと一日。疲れもある。足も痛い。それでも、ここまで歩いてきた。最後は、Dチーム全員でゴールを迎えよう!
5日目
今日は、いよいよ最終日。最後まで気を抜かず、早い子は朝4時から朝ごはんを作り始めます。最終日の工程は、2時間ほど歩いたあと、お城や庭園を訪れ、ゴールを目指します。
天気は雨とくもり。これまでと比べると、少し身体にやさしい工程です。朝8時過ぎ。家を出発し、最後の一日が始まりました。
大洲市の街を歩き、訪れた庭園では、抹茶をたてるのが好きな女子陣の興味が大爆発。この5日間の中でも、数本の指に入るほどの目の輝きを見せていました。一方、男子陣はというと……「短歌作り選手権」を開催していました(笑)最後まで、らしいなぁ。
そこからさらに1時間ほど歩き、いよいよゴールへ。体調的にしんどいと話す子もいました。それでも、雨の中、最後の力を振り絞って、一歩一歩進みます。そして——全員、ゴール。
学校に戻り、片付けを終えると、みんなでこの5日間の旅を振り返りました。そこで、とても印象的だったのが、多くの人が涙を流していたこと。
ある生徒は、こんな言葉を話してくれました。「このチームは、家族に近いものになっていってた。」その言葉を聞きながら、僕も考えました。じゃあ、僕らはどうして、こんなにも心で共鳴し合えたんだろう。きっと理由は、いくつもあります。
・みんなが主人公になっていたチームだったこと。
・同じ目標を描き、本気で、本音で挑んだこと。
・何でも伝え合える空間で、寝食を共にしたこと。
そして何より、この5日間を、この仲間と一緒に生きたこと。笑ったり、悩んだり、励まし合ったり。しんどい時には支え合って、嬉しい時にはみんなで喜んだ。そんな日々を、この仲間と過ごせたこと。これ以上の宝物はないんじゃないかなと、僕も感じています。
そして僕には、一つ夢ができました。「このメンバーと、5年後にお酒を飲むこと。」その時、みんなはどんな大人になっているんだろう。大好きなみんなの未来の姿が、今から楽しみで仕方ありません。かっちょいい男性に。素敵な女性に。なっててくれよー!(笑)
出会えた景色も、交わした言葉も、流した涙も、全部、大切な思い出です。幸せをもらってたのは僕かもしれません。出会ってくれて、ありがとう。またいつか、みんなで笑って会おうな!!
【この記事を書いたスタッフ】
もえぴー(川崎 萌斗)