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【報告】FC今治高校 1年生 四国巡礼チャレンジウォーク Cチーム

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【報告】FC今治高校 1年生 四国巡礼チャレンジウォーク Cチーム

■四国巡礼チャレンジウォークとは?
FC今治高校里山校の授業として、しまなみ野外学校が担当。四国八十八ヶ所霊場の遍路区間約1400キロを分け、毎年1年生が班ごとに歩いて後輩へとバトンを繋いでいきます。2024年の開校以来、生きる力を育む野外体験教育として実施され、今年で3年がかりの結願を迎えます。

1日目

ついに、本番を迎えた今日。ワイワイ、ガヤガヤ、Cチームのスタートはいつになくどったばたでした。

出発前の準備、あれがない、これも忘れてる、金曜日に準備した荷物をまたひっくり返して始まるそんな1日、しまいには出発時間にも間に合わない。「スタートが下手くそなんだなぁ」とふと思った。

FCIの学校に入ったことは、みんなにとっては一つのゴールで、ゴールテープを切ったその余韻のまま今いる。全員がそうとは言わないけど、なんだかそんな感じ。

でも、この先、高校卒業というまたゴールテープをきり、何かしらの形で次の社会のスタートラインに立った時、その時の余韻に浸ったまま、ふわふわと過ごすのか、覚悟をきめて、新たなスタートラインに立って、一歩目を歩踏み出すか。それはとても大きな差だと思う。

行きたくなくても、嫌なことがあっても、とりあえずスタートラインに立って歩き始めたみんな。それは、もしかしたら、覚悟を決めて一歩歩き始める、そんなスタートをきる練習なのかもなと。

どうしても歩くことができない子も、自分から連絡をとり参加できる形を模索している。やってみると、いつもと全然違う環境で、思い通りにもならない。自分の今まで通りを、ぶつけてみても、人間も自然もそううまくは折り合いをつけてはくれない。

夕方から降り始めた雨が身体の体温をどんどん奪って寒い。自分のリズムでも動けない。辛いしきついよね。でも、その中でも、みんなは歩ききれるし、5日後笑ってる。いつものオレとか、今までの私とか、雨と一緒に洗い流して、自分以外の他者、地域、自然と向き合うことで、見つかるものがきっとあると思う。

そんな時間をあと4日、みんなと向き合っていきたいな。

2日目

3:45まだ真っ暗中でアラームが鳴る。

17:00にキャンプ場に到着した今日。本当によく歩いた。

明日の雨に備え、少しでも安全な場所で泊まるために、明日のキャンプ地の変更をする。そうすると必然的に今日泊まる場所も変わり、手元の計測で30km歩いていた。

今日は一日どんよりとして、蒸した暑さの中歩く、歩く。暑い、足が痛い、お風呂に入れなくて汗臭い、昨日の雨で濡れた靴で足が臭い。溢れ出るたくさんの「不快」。それでも旅は続くし、明日は雨だし。

日常の安心安全空間だと、不快なことはすぐに取り除けるし、向き合いたくないことはそっぽを向いておけばその場をやり過ごせる。でもそうできない旅。やっとその意味をみんなの身体が理解し始めているようなそんな感じです。(心はなかなか追いつかない)

少しずつ自分の幅をそれぞれの形で広げ始めています。今までだんまりだった子が少しずつ話すようになったり、どうしても足が動かず、サポートカーに乗った子も、歩けるところは歩きたいと前を向いている。

バラバラだからこそ悩むこともあるけど、その分楽しいこともある。1人1人向き合うことは違う中で、進めるこの旅はやっぱりおもしろい。

明日に備えて早めに眠りについたみんな。明日はもう少し、一人一人の心の話を聞いてみたいな。

3日目

お遍路3日目。昨日の疲れが残っているのか、足取り重く歩き始めます。

心配していた雨は上手に交わして、土砂降りにはなならず、1日中降ったり止んだりを繰り返す中、目的のキャンプ地まで歩き切りました。「もう限界。」を何度も繰り返した今日。歩ききったみんなの表情はなんだかつきものが取れたようにスッキリとしていたように思います。

ゴールのキャンプ地はご厚意で屋根の下で寝られることに。近くに温泉もあってテンション高く、パキパキと動きます。いい雰囲気で終わるのかなぁと思ったらそうはいきませんでした。

些細なことだけど、このチームにとっては大きなことで、チームの中で意見が対立。どちらの意見も間違ってるわけではないんだけど、折り合いがつかず、言葉尻が強くなる。多い人数の中で、意見をまとめることも慣れてない。面と向かって同年代同士で心から意見を伝え合うことも、今まであんまりなかったのかな。

多数決で決めたり、強い主張を押し通してみたり。もちろんそのやり方が違うとは言わないけど、本当により良い関係を築きたいと思うなら、その場に自分の言葉をしっかり置いて、相手の目を見て、相手の言葉を待つ。それはとっても時間がかかることだけど、すごくすごく、大切なことなんだよ。

AIのように、解決策を聞いたらすぐに答えが出たり、SNSで素早くお互いにリアクションをとれたり。無関係、無関心で、割り切れたらいいんだろうけど、同じ高校の仲間。人間同士、そんなに簡単じゃないよね。

でも信じていてほしい。今過ごしてるこの時間、泣き笑いしたこの時間を思い返す時がくる。あの時もしかしたらこうだったのかもなって。だって、逃げたくても逃げれずに、真剣に今目の前にあるコトに向き合ってるもんね。

私自身も心中穏やかではなく、みんなの言葉や、話しの中で一喜一憂します。でも少し引いて空から自分も含めたみんなを見下ろしてみると、「うん、大丈夫だ。」って何故だか思えるんです。

ソワソワとテントに入った今日。明日、どんな顔で出会えるでしょうか?みんながお寺でお祈りしている写真を見ていると、みんなの幸せと成長を願わずにはいられません。

4日目

明日で終わる旅。大変な4日間だったな。でも、とっても楽しくて愛おしい時間だったな。今日も予定が変わり、最終日のゴール地点に、直談判で交渉。ご厚意で泊めていただけることになりました。本当にありがたいことです。

今朝、8時に出発という予定だったけど、8時になっても誰1人として準備ができてきない。片付けもできていない。誰がこの場に対して本気で向き合って、責任を持ってるんだろうか??やっている人はいる。でもただやっているだけ。やってない人は、やることはたくさんあるのに、携帯を見てたり、音楽聞いてぼーっと座ってたり。目の前の現状を誰1人直視していない。

その状況を見て、すごく悲しくて、寂しくて、苦しくて。なんと表現して伝えたらいいのか分からない感情に私自身であいました。

今起きてる目の前の出来事にいつ向き合うの?この先みんなはそうやって目の前で起きてることを直視せずに、ずっと先送りにしていくの?そんな風になって欲しくない。みんなの一人一人の温かさ、素晴らしさを知っているからこそ、どうにかしたいという思いが全面に出てしまったように思います。そんな気持ちをうまく言葉にならないながらに彼らにぶつけました。

その後も、今日の行程をリーダーを中心に作り直しますが、うまくいかないことだらけ。あぁ、最終日手前でどうなるんだろうか。そんな不安を抱えていたけど、いざゴール地点についてみると、いつもとはまるで空気感が違っていて。

いつの間にか、温かくて愛おしい空間になってました。今までと全く違う一面が出てきたり、言葉少し優しくなったり、昨日本気でケンカしたことも今ではネタになってたり。「長くて辛かったけど、お遍路楽しかったな」みんなの器が一回りも二回りも大きくなったような、そんな気がします。

今日の夜も、初めてみんなの意思で、自然と全員で円になって、明日の行程を確認を始めました。そして、最後はなぜかみんなで恋バナに花を咲かせています。さあ、明日で最後。しっかりと締めくくりたいと思います。あー。まだ終わりたくないな。

5日目

ほとんど歩かずにゴールを迎えた最終日。あんなに「もう歩きたくない」と言っていたのに、もっと歩けるかもなんて声が聞こえました。

この4日間で感じたたくさんの変化。今までのオレとかわたしを手放して、新たに器を作ったもの、持っている器を広げたもの、作り替えたもの。突っかかったり、悪態ついたり、欲のままに動いたり、配慮にかけたり、我関せずだったり。

書き出すと、キリがないくらい、「うーん」と頭を抱える場面もたくさんあったけれど、最初に書いたように、「5日後必ず笑ってる」が現実になりました。自分の限界を超えて、いつもと違う自分と出会い、気づき、自分を創りかえていく作業はいつだって苦しさが伴う。

けど、その分楽しいこと。1人じゃない。応援してくれる人が必ずいること。本気のケンカはチャンス。ちゃんと関係性を深められること。自分の意見を突き通すだけでなく、相手の意見をしっかりと待って聞くこと。今目の前にあることに真剣に向き合うこと。このお遍路で全て学べるなんて思ってはいないけど、それぞれの中に、大切な種が蒔かれたんじゃないかな。

そうだったらいいな。お遍路という温かな舞台で、より一層、温かな人になったみんな。みんなの側で、一緒に泣き笑いできた私は幸せ者です。

本当に”愛”だね。ありがとう。

Dチームの報告はこちら

【この記事を書いたスタッフ】

りの(河崎 梨乃)

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